2001/04/13

Russia 仕様 その3

吾輩はかもめ・・・     
     名前はジョナサン・・・

タイア選び

写真は
スーパーカブカタログより

5月号のCAR GRAPHIC誌にタイアの記事が載っている。
CGではタイヤではなくってタイアと記する事にしているそうだ。
CGファンの吾輩もこの際だからタイアと書く事にする・・・微笑!?

極端なたとえになるけれど、F−1ではタイア選びが勝敗を決めることは良く知られている。

Russian Journey はレースではないが、それでもどんなタイアを使うかで道中の走り方が違ってくるはずだ。

吾輩のタイアについては、以前からブリヂストンの方々がサポートしてくれている。

今回、吾輩の為にチームがリクエストした仕様はパンクしないで10000km走りきれるもの・・・

これまでは毎日タイアをチェックして、少しでも傷があれば交換していた。

もったいないが、レースではそれが致命傷に成りかねないので当然だ。

しかし今回の旅では、いかにメンテナンスを減らして確実に走り切るかが大切になる為、パンクしないで長持ちするのが何よりも有難いのだ。


全行程を無交換で・・・と言いたい所だが、せめて3000kmぐらいを1セットで走れば、ロシアに持ち込むタイアの荷物は格段に少なくなる。

それでいて高効率の走行を支える為に空気圧は出来る限り高くしたいのだ。

そこで候補に挙げている物の1つに、市販のスーパーカブのタイアがある。
しかも新聞配達用のプレスカブ用が最も丈夫だ。

・・と言うような情報をいつも相談に乗ってもらっているバイクショップから聞いた。
タフアップチューブ、というパンク防止液入りのチューブもある。

これで決まりかな−!・・・、と思っていたところに元ブリヂストンのT氏から電話が入った。

ウーン、難しい選択だな−。
カブは空気圧の限界がこれまで使っていたECOPIAレベルほど高くないんだよね−・・・。

そうか、接地面が丈夫に出来ていても、高圧に耐えられないのではまともに走れなくなっちゃうしね・・・。

レースになれば、何処のチームも限界ギリギリまで内圧を高めるのが常套手段だ。
今回は競うわけではないが、ほんの少しの内圧の差が一日では数十キロの距離の差になるからだ。

とにかく、まだ時間があるので、何を使うのがベストか調べてもらうことにした。


そう言えば、99WSCでは、初日の未舗装路でほとんどのチームがバーストしたよなー。

 

工事中の区間があることは調査済みだったのにスタート前夜のブリーフィングで新しい道路を使えることになったという説明を受けて、ほとんどのチームはてっきり突貫工事で間に合せてくれた物と誤解して、空気圧パンパンで突っ込んだのが原因だった。

もちろんその説明を理解できなかった語学力も原因の1つなのだが・・・


あそこを無事に切り抜けたチームが後々まで有利に戦った事は言うまでもない。

バーストした場合は、タイアだけでは済まない事が多いのだ。

サスペンションは勿論、ボディやスパッツを痛めたチームもあったようだ。

左の設計図は吾輩のリアサスペンションの図だが、設計時のタイアサイズは14inchだ。

このスインクアームに現在は17inchのスーパーカブサイズのタイアと、50ccレーサータイプのアルミホイルを奢っている。

つづく

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