今年の大潟村のレースが終わった翌日からHansのチャレンジがスタートした・・・ 今年のレースにマーシャルカーとして借りていたホンダのインサイトを駆って、市販車での無給油走行記録に挑んだのである。 本当に市販車のままとはいえ、エアコンを切り、窓を締め切って記録的な猛暑(37℃)となったこの日から3日間、かれは狭いコックピットに篭もり続けた・・・・・。 三日目の夕方、遂に2000kmの大台に乗ったところで彼は夕暮れの迫るソーラースポーツラインのアスファルトに降り立ち、祝福の花束を受け取った。 誰にも知られずに、ただ自身のプライドと数人の友人達が見守る中での快挙であった。 40リッターのタンクにはまだほんの僅かガソリンが残っていた・・・。 「無理すればあと一周は行けたかもしれないね・・・」という友人達の言葉・・・ 「かまわないさ!、それは次に挑戦する連中の為に残しておこうぜ・・・」 そう言ってウインクして見せたのであった。 Hans恐るべし・・・、そしてホンダのインサイトの凄まじいばかりの性能を垣間見た一瞬であった。
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