Jona Sun の日記

2000/10

Popolovさん

10月24日
ポポロフさんから山本宛に二通目のE−mailが届いた。

Dear Hisahiro san,
返事が遅くなってごめんなさい。
というのも、私が個人的なアドレスを持っていなくてメールの到着を確認するのが遅れたためです。今度からお手数でもメールの最初にFor A Popolovと表示してください。
貴方からの質問にお答えします。

1,私は単独で計画に参加します。勿論コペンハーゲンまでの全行程に参加します。

2,平均的な旅費としては・・・
  メンバー一人あたりの宿泊費は$10、食費は$15ていどです。

3,現在のガソリン価格は$0.40/リッター、Dieselは$0.30/リッターで   す。ただし毎月のように価格が上昇しています。

4,私は今、受け入れ側の公的な団体を調べています。招待状を発行し、査証や他の事で安心して任せられるのは多分ロシアオートスポーツ連盟だと思います。

5,保険会社にも連絡して料金を問い合わせています。

6,ルートに基づいて、ロシアの各連邦政府に支援と応援を依頼しようと思っています。

ところで、極東の一部ではアスファルトではなく、砂利や砕石で覆われた道が残っているようです。jonaSunは砂利道を走行できますか?

もうひとつ提案ですが、コペンハーゲンからドイツ、フランスを走行する事が出来ます。
そのあとアメリカに渡り東海岸から西海岸まで横断、次に南米大陸を南下します。
アフリカ大陸は安全な道を確保するのが難しいのでパスしてインド、パキスタン、あるいはオーストラリアを経由して日本に戻る・・・と云うのはいかがですか?

途中各地のソーラーカーレースに参加するのも良いですね。
たとえば、ドイツではツールド・ルーアーがありますし、オーストラリアのWSCもありますよね・・・。

以上がPopolovさんからのmailの概略だが、さすがに的を得た情報と、ノリの良い助っ人ぶりである。

そう言えば、彼が最初に日本で走ったのが92年のグランドソーラーチャレンジであった。
通称、能登のレース、の周回部門に参加した彼は、自転車用の細いタイヤが知里浜の砂に埋まってしまうという悪条件の中で黙々と一人で走り続けていた。その姿に、放送席にいた歌手の森口博子さんがマイクで大声をを張り上げて「ポポロフさーん・・・」と声援していたのを山本は覚えていた。
この時って・・・、たしかNHKのBSの生中継だったから全国に彼の名前が連呼されてたんだよねー・・・笑

その後95年のWSRに招待されて秋田でもお馴染みになり、すっかりソーラーカー仲間の人気者として世界を駆け巡っているのである。

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