A diary of Jonasun

2000/10/10

積算メーター

10月10日
今日は久しぶりに我輩のテスト走行が執り行われた・・・。

テストの主な目的は、今年のWSRでトラブったモーターの動作試験と、予備のモーターの性能確認である。

テスト走行のときに最も頼りになるのが浪越の積算メーターである。
そして我輩の積算メーターは浪越さんに特別調整していただいたスペシャル高精度カウンターである。

何がスペシャルかといえば・・・

上から、データ測定用積算計、Solar発電用積算計、そしてバッテリー残量積算計の3台を装備している。
DATA測定用は、テスト走行時に必要な区間だけの消費エネルギーをミリアンペア単位で測定出来るように高感度になっており、さらにON&OFFスイッチを備えている。
この積算計のおかげで、様々なチューニングの際、たとえばギヤ比のセッティングや、効率の良い航速度を探す時などに威力を発揮する。

Solar発電用は一日の発電量や時間毎の発電量のデータを・・・

バッテリー残量積算はまさしく今搭載しているバッテリーの残量を把握するためのもの。

これらの積算メーターを駆使してレースのエネルギーマネージメントをするわけだが、こんなエピソートがある。

1999年のWSCに参加したとき、積算計は最高の装備をしているくせに、それらのデータを処理するのは、グラフ用紙と鉛筆、それに電卓だった。
多くのチームがコンピューターでデータ処理を行っているのを見慣れたオブザーバーのテリーさんが、電卓を叩いてはグラフ用紙に鉛筆で記入している我々の作業を見て、あきれた顔をしながらも、それでもプライベートクラスの上位の走りが出来ていたことに、素晴らしいと誉めてくれたのは意外であった。

「今度はそろばんを持ってこよーか・・・?」と誰かが調子に乗って失笑を買っていた。

高性能のマシンを開発する事はもちろん重要なファクターだが、その性能を充分に発揮し、レース結果に結びつける為に、正確なデータとそれらを分析してレースを組み立てるマネージメント能力がさらに重要になっているのが今のソーラーカーレースである。
知れば知るほど面白くなり、抜けられなくなるのがソーラーカーレースの特徴かもしれない。

我輩を走らせている Team Jona Sun の連中や、今回のRussian Journy に参加している人たちは、その辺の事情をいやというほど知り尽くしている。きっと世界中にソーラーカー病を撒き散らすに違いない。

しかーし・・・、データを見れば見るほど・・・モーターの調子が良くないんだよねーーー!!。
コペンハーゲンまで持ってくれるかなーー・・・・・

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